ミネルバのふくろうは黄昏に飛び立つ

投資歴15年雑食系投資家の投資日記

資産形成の順番を間違える、資産は全然増えないって知ってた?

どんな株を買えばいいのか、日本株と米国株どちらがいいのか?グロース株と高配当株どっちがいいのか?

資産運用を始めるとそんな悩みにぶち当たりますが、そもそも順番間違ってますよって話

 

資産形成は単純な算数

一般的なサラリーマンの資産形成を数式で表すと

(給与所得ー支出)×運用利率×年

となります

すなわち

①給与所得を増やし

②支出を減らし

③残った資本に対して初めて運用効率を上げる意味があります。

 

そんなこと知ってるよ!って思っている人が大半かと思いますが、

投資をして早くお金持ちにならなきゃ、何に投資をすれば儲かるのかしら?

なんて運用効率のことばかり考ていませんか?

 

③運用効率は原資になる資本、すなわち自分の貯蓄が大きくなければ大して効率が上がりません。だって10万円を5%で運用しても年間5000円。頑張って10%で運用しても1万円にしかなりません。私たち労働者がいきなり運用効率を考えても大した効果はないというわけです。

 

では①番から順番に見てみましょう

 

①給与所得はコントロールできない

給与を増やすにはどんなことが可能でしょう?

・残業しまくる

・共働きをする

・出世する

残業と共働きは自分の意志でなんとかなるのかもしれませんが、「働き方改革」推進中の現在、残業は非国民扱い。

共働きなんてもうやってるよ!というかたがほとんどではないでしょうか?

ましてや出世なんて自分でどうこうできるものでもなく、頑張っていても扱っている

プロジェクトや所属先でどうにもならないなんてことも多々あります。

そもそも就職した会社が斜陽であれば給与アップなんて夢のまた夢です。

 

 ②支出は誰にでも減らすことができる

収入は自分でどうにもできないかもしれないけど、支出を減らすことは可能です。

あなたが毎月払っている固定費、それほんとに必要ですか?

今、あなたにできることは結構あると思います。以下思い当たる節はありませんか?

 

・住宅費に無頓着

・過剰な通信費

・昔入った生命保険

・子供への教育はプライスレスという感覚

・たばこ、無駄な飲み会、ふらっとカフェ

 

1・住宅費、その家じゃなきゃいけませんか?

自分は都内在住で年収千数百万ありますが住宅費は8万円でこどもをふくめた家族と

住んでいます。持ち家で残債もわずかなので月の8万円はほぼほろローンの元金返済です。建物0円の物件に住んでいるのでローン返済=貯金のような感覚です。

通勤は40分程度かかりますが、まあ許容範囲でしょう。

一方、年収1/3程度の後輩は家賃12万円の1LDK賃貸に住んでいます。

職場にそこそこ近くそれなりの設備を求めれば10万円は下りません。

その差、月4万円。年間にすると48万円。5%の運用で考えると960万円の運用益に相当します。つまり月4万円多く払っている後輩は約1000万円分の運用益を捨てているようなものです。

もちろん職場に近い。都心に住めるといったメリットもあるでしょう。

でもそれって今必要ですか?豊かになった時の目標でよくないですか?

もちろん庭付きの家で子供を遊ばせたい、家にプールは必須、なんてのは価値観の問題ですから、否定するわけではありません。あくまで経済的合理性から考えて必要かということを考えてみてください。

 

 

2.通信費、三大キャリアは貴族のたしなみ

ドコモ、AUソフトバンク。私も以前は使っていました。でも今は格安のキャリアが多数存在します。コミュニケーションもLINEやメッセージで済んでいませんか?

カケホーダイや通話品質がしっかりした3大キャリアの必要ほとんどありません。

私の場合自宅の光回線も解約しポケットWi-Fiだけで全く困っていません。

 

3・昔は入った生命保険

私は月に2万数千円の生命保険に入っていましたが、死亡時3000万円、がん等の重大疾病にかかった場合300万円、そのた入院一日当たり・・というような内容でした。がんで300万、しょぼくないですか?いっぽうで解約すれば解約払戻金200万円弱がもどってきます。

今やめたら200万、ガンになったら300万。このギャンブル割に合いますか?

私の場合は不動産の団信(ローン中に死亡したら借金がちゃら、病気や通院などの保証もあり)があるので、万が一私が死んでしまっても家族に資産を残すことができます。

保険というのは構造的にギャンブルです。賭ける価値のあるギャンブルかよく見直してみてください。たいていは胴元(保険会社)へ貢いでいるだけの割に合わないギャンブルです。貯金が全くない時期は家族を路頭に迷わせないように保険医に入ることも必要ですが、まずは貯金に励んだほうが保険会社からの搾取から離脱できます。

毎月あいさつにくるおばちゃん、年末のカレンダー、高給取りの保険会社社員、みんなあなたのような方が養っているんです。

毎月にかける生命保険、日本がぶっちぎりで世界一位です。二位のアメリカの5~6倍。一方国民健康保険は保険に入っていないと破産するアメリカに比べ世界でもトップクラスの充実度です。本当にその保険必要ですか?

 

4・子供の教育はプライスレス?

公立の学校に通わせると、勉強ができても成績の悪い子、探求心があるばかりに煙たがられる子、など足並みをそろえることができない子供はどうしても出てきます。

学校の授業の内容をすぐ理解できてしまうばっかりに、先回りした回答をしてしまい授業を台無しにしたり、授業の到達点のその先に興味があり素直に質問してしまう子もいます。そんな子はテストで学年1番でも協調性がないというだけで、低い成績をつけられたりもします。公立校は担任次第でそんなこともあり得ます。だってその子がどんなに優秀でも担任の成績にはならないんですから。

でも一般的に私立校はいろいろ理念はあるのでしょうが簡単に言うと成果主義。東大に行ける子は悪いようには扱いません。

でも、そんな子ばっかりではないはずです。勉強したくない子無理に私立に行かせる必要ありますか?高価な塾行かせる必要ありますか?

今中学受験をガチでやろうとすると年間百数十万円の塾代がかかります。

正月も元旦以外は朝から晩まで受験勉強です。それって子供にとって幸せですか?

 

5・タバコ、飲み会、ふらっとカフェ

タバコを毎日数と月間約1万5000円、飲み会は1回3~5000円くらいはかかります。カフェも毎日スタバに行っていたら1万程度。たまにはいいでしょうが

月一万円は年間12万円。資産を5%運用したと考えると240万円の資本から生み出される運用益を捨てているようなものです。

 

小さな元本をこねくり回して運用益を上げてもわずかの金額です。また運用利回りを簡単に上げられるかというと、マイナスの年もあればプラスの年もあり安定しません。

一方支出を減らせば確実に資本は増えます。100%確実に、です。

仮に年収500万円のサラリーマンが所得の25%を貯金したとすれば年間125万円の資産が増えますが、125%の運用益を得ようとすると2500万円の金額を全力投資して毎年5%の運用利回りを上げ続けなければなりません。やってみればわかりますがなかなか難しいと思います。

 

 ③運用益を増やすには

これまで述べた通り、小さな金額をこねくりまわしても資産は増えません。

同じ5%の利回りでも

・10万円なら5000円

・1000万円なら50万円

・一億円なら500万円になります

つまり利回りよりも運用する元本の大きさが重要になります。

元本を増やすには、収入がコントロールできない以上、支出を見直し

最適化するしかありません。

 

不透明な投資利回りに力を割くよりも、毎月の支出を最適化することが資産の最大化に重要となります。

 

皆で資産を最大化しましょう!

では